日置路花 書展 会期|11月9日(土) ▷ 12月1日(日)開廊時間|11:00~17:30定休日|火曜場所|gallery yamahon在廊日|11月9日(土) Vol. 176 Roka HiokiNov. 9 – Dec. 1, 2024Closed on Tuesday11:00 – 17:30MAP: gallery yamahon 本展では、埼玉を拠点に活動する書家、日置路花さんの作品をご紹介いたします。1936年、東京に生まれた日置さんは、十代の頃に結核を患い、長い闘病生活を余儀なくされました。それでも、彼女は生活のために和文タイプや書道を通じて、生きていく手段を見出していきます。書道の世界に足を踏み入れるきっかけは、上野松坂屋での販売員としての勤務中、揮毫方(きごうかた_熨斗やチラシに文字を揮毫する職人)との出会いでした。そこで彼女は書家・岡部蒼風氏に声をかけられたことから、書の道を歩み始めます。その後蒼風氏のもとで前衛書の革新運動に携わり、戦後の書道界における新しい潮流の一翼を担っていきました。1980年、彼女は蒼狼社を離れ、新井狼子氏と無限会を結成。翌年には井上有一氏の紹介で初の個展を開き、書に対する情熱と探求を深め続けました。日置さんの制作姿勢は、墨や紙が尽きるまで、あるいは時間が許す限り書き続けるという徹底したものです。単なる技巧にとどまらず、無我の境地に達した日置さんの書を古道具店主・坂田和實さんは「拙」「只」「素」の世界と重なると語り、深い芸術価値を見出しました。本展は、2004年にギャラリーやまほんで開催された「壁からの広がり_植松永次・坂田和實・日置路花」展以来の展覧会となります。ぜひこの機会に、日置路花さんの最新作が示す新たな境地をご覧いただき、日常の側にある深い世界を体感していただければ幸いです。 日置 路花 Roka Hioki経歴1936 東京生まれ1980 新井狼子氏と無限会を結成1981 井上有一氏の紹介で初個展2004 ギャラリーやまほんにて個展開催