山本忠臣  Tadaomi Yamamoto

ギャラリスト + 建築家

江戸から続く製陶所に生まれ、幼少の頃から陶磁器に囲まれて育つ。建築設計事務所、工務店に勤務後、実家の事情により生まれ故郷の伊賀に戻る。美術、工芸のヒエラルキーによる違和感を持っていたことをきっかけに2000年に工芸を中心としたgallery yamahonを開廊。日々の暮らしにアートと工芸を取り入れることを提案する。
2005年より海外にも日本の生活工芸を伝えるべく京都出店を計画し、2011年に京都の陶磁器店が点在する五条に「うつわ京都やまほん」をオープンする。その後の2017年に寺町二条に移転。「京都やまほん」に改名し、茶道などの伝統的な工芸品と自然素材を使ったアートも扱い始める。山本が紹介する現存の作家(工芸やアートなどジャンルは問わない)を中心にしたキュレーションは外部展覧会を合わせると300回を超える。また2008年には「やまほん設計室」を開業し、住宅や商業施設の設計活動を行う。ギャラリストとして企画、運営だけでなく、これまで積み重ねた経験を生かし、建築家として人、場、時間、経年変化が与える空間作用を思考し、住宅、店舗デザイン、什器や室礼、室内コーディネート、グラフィックなどを総合的に行う。