辻村唯 陶磁器展 会期|11月11日(土)▷12月3日(日)開廊時間|11:00~17:30定休日|火曜場所|gallery yamahon在廊日|11月11日(土) Vol. 166 Yui Tsujimura: CeramicsNov. 11 – Dec. 3Wednesday- Monday 11:00 – 17:30MAP: gallery yamahon 本展では奈良県水間で作陶する陶芸家・辻村唯の仕事を紹介します。陶芸家・辻村史朗の長男として生まれ、幼少の頃から古陶磁器に触れて育つ。猿投などの須恵器に強く惹きつけられてきた辻村は2003年に開催した初個展より黙々と自然釉の仕事を一貫して続けてきた。自然釉(灰釉)とは焼成中、窯の中で器物に木灰が降灰し、土の成分が長時間の高温により溶けてガラス質に変化した釉薬の総称。古墳時代に焼かれた須恵器は丘陵の斜面をくりぬいたトンネル状の窖窯(あながま)で焼成された。自然釉の代名詞である須恵器、また中世では伊賀焼、信楽焼などもその代表的な陶磁器であるが、辻村の自然釉は自作の窖窯で独自の焼成方法により、古陶とは異なった冴えた緑光を放つ。置かれる環境においても作品の佇まいは大きく異なり、薄暗く静寂な茶室空間などで伝わる作品からは辻村個人の歴史を遥かに超えたような深みが迫る。自然の厳しさや壮大さ、そして何より作品の佇まいからはこれまで続けてきた深みが感じられます。見る機会も現代の暮らしの空間においては、減少しつつあるが、改めてそういう場で鑑賞することで、自然の厳しさや壮大さ、そして何よりその静かな佇まいから作り手の優しさをより深く感じられるように思います。本展では新作の大壷の他、器も多数出展頂きます。どうぞご覧ください。 辻村 唯 Yui Tsujimura1975 奈良県生まれ 幼少期からやきものに触れ育つ1993 父 辻村史朗に師事 本格的に陶芸の世界に入る2000 奈良県水間にて築窯し独立2003 大阪阪急百貨店にて初個展2009 ギャラリーやまほんにて「岸野寛 辻村唯 細川護光 展」開催2010 ニューヨークにて個展2012 うつわ京都やまほんにて個展2015 2018 2021 ギャラリーやまほんにて個展