paisano展

会期|2月17日(土) ▷ 3月17日(日)
開廊時間|11:00~17:30
定休日|火曜
場所|gallery yamahon
在廊日|2月17日(土)
Vol. 168 paisano
Feb. 17 – Mar. 17
Wednesday- Monday 11:00 – 17:30
MAP: gallery yamahon

自然豊かな大分県竹田市で革作家paisanoとして活動する小河眞平さん。デザインをはじめ、素材選びから縫製まですべての工程を手がけています。paisanoで扱う素材は鹿革や牛革、柿渋染めの帆布など。自然な色むらと風合いが美しく、使うほどに肌に馴染み、豊かな表情へと変化していく素材です。それら素材の特性を活かし、断面の処理や留め具など細部までこだわり、丁寧に作り込まれたコレクションは「使い手に長く寄り添えるものづくり」の信念をもとに、洗練されたデザインと堅牢さを備えています。使い込むことで色艶が増すバケッタレザー、色の変化が楽しみな柿渋染めの帆布など定番作品のほか、近年取り組んでいるのが鹿革1頭仕立ての鞄です。1頭から得られる貴重な革を、部分的に裁断したり継いだりと工夫を重ね、無駄なく丈夫に仕立てています。強度のある背中の革を底や肩紐に、負荷がかかりにくい箇所には柔らかいお腹の革を、というように部位による強度や状態を見極め、素材に合わせて形を組み立てていく大変複雑な作業は、革と長年向き合い続けてきた小河さんだからこそ実現できた事だと思います。素材の経年変化を楽しみ愛着が湧いてくるpaisanoの作品をぜひお手に取って覧ください。

 

paisano
小河 眞平 Shimpei Ogawa

1978 東京都生まれ
      8年間ランドセル製造工場に勤務後独立
2017 大分県竹田市に移住し、atelier galleryを構え活動中
      使い込むほどに豊かな表情になる素材に手を添え、カバンや
      財布などの生活道具を製作しています