東亨+ハタノワタル展 沌

会期|2021年6月12日(土)▷ 7月4日(日)
開廊時間|11:00~17:30
定休日|火曜
場所|gallery yamahon
作家在廊日|6月12日(土)

Ryo Azuma / Wataru Hatano
Jun 12, – July 4, 2021
Wednesday- Monday 11:00 – 17:30
MAP: gallery yamahon

「燧具」

川ノうえ 勿は眠ル、 ひうちいし

作品に付随して句を作ってみました。本展に向け新しく試みた作品群“燧具(ひうちいし)”にぴったりの句で気に入っています。最近は川べりで作品を制作しています。川べりの石に鉄を叩きつけると火花が出ました。火花はヒッっと出てきてフワっと何処かへ隠れてしまいます。それはそれは美しいです。

はじめて石と鉄が出会って火花がでた瞬間。火花が出る前後の石と鉄の関係。新しい作品“燧具”でそんな時間が立ち上がれば嬉しいです。

ところで時代劇などで「切り火」をみることがあります。旅人を送る際に「カッカッ」とやるやつです。アレはどういう経緯で風習となったのでしょう。これからのことに向けた合図にも見えます。夕焼けも“燧具”と似ている気がします。犬が夕焼けを見ている姿をみてそう思いました。

東亨

 

「沌」

波のない黒い水面を見る

私の絵画の「積み重なったもの」シリーズは、落ち葉のようにものを積み重ねていくことによって、はじまりにも似たような静寂が訪れる瞬間を表現しています。
その瞬間は、ここからはじまるとふと立ち止まった時であり、バランスのとれた場でもあると感じています。
今回の展覧会のタイトル「沌」は万物が成立する以前の物のけじめがつかない状態を表しますが、今回ご一緒させていただく東亨さんと共に何かが成立するちょっと前、もしくは成立した瞬間の状態を表現できればと思います。

ハタノワタル